体内の電気

人体の細胞膜の内と外ではおよそ100mVの電位差があります。
細胞内が-80mVで細胞外は+20mV。
(この状態を分極、又は静止状態にあると表現します。)

この電位差は、細胞内の電解質である、
ナトリウムやカリウムのイオン濃度に差がある事で生じます。
ナトリウムイオンは細胞外が10倍ほど濃く、
カリウムイオンは細胞内が30倍ほど濃くなっていて、
半透過膜で仕切られています。

細胞にはイオンの移動を制限したり、濃度を一定に保ったり、
物質交換の輸送路の役割をする、
「イオンチャンネル」と呼ばれるものが存在します。
細胞がなんらかの刺激を受けると、
この「イオンチャンネル」が開き、ナトリウムイオンが流れ込み、
細胞内側の電位がプラス、細胞外側がマイナスに「反転」します。
その後直ぐに、流入は減少に転じて逆にカリウムイオンの排出が起きます。
(再び細胞内の電位はマイナスに、細胞外はプラスになります。)

このときの電位差により電流が発生します。

発生した電流は隣の細胞を刺激して、隣の細胞が興奮し、
その興奮により発生した電流が、更に隣の細胞を刺激。
こうしてリレー式に電流は伝わってゆきます。

 人間の体に流れている微弱な電流(生体電流)は200μA(マイクロアンペア)前後と言われています。

電気ウナギには細胞の内側にカリウムイオン、
外側にナトリウムイオンが多数存在し、
細胞が電気版として規則正しく(電池の直列つなぎのように)並んでいます。
刺激が加わり興奮状態になると、
細胞膜の性質が変化しナトリウムイオンが細胞内に入ります。
正イオンが多く入り込んだ細胞の内側は、細胞の外側よりも電圧が高くなります。

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