呼吸について

意識しないでも日々行っている呼吸。止まってしますと死につながります。意識しないで行っている呼吸は、私たちの体にどんな影響があるのでしょうか?

 

【私たちの生命の維持に欠かせない呼吸】

私たちは呼吸することで酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出しています。 酸素は血液の中でヘモグロビンと結合して各組織へ運ばれ、細胞に取り込ま れた酸素がエネルギーを作り出すことで、生命活動を維持しているのです。

呼吸は生体内の環境を適切な状態に維持するために必要不可欠です。たとえば、運動中などにエネルギーが必要となると、体が酸素をたくさん取り込もうとして、呼吸が早くなりますね。

  【ため息はストレス解消に有効!】

ストレスがたまってくると、呼吸が浅くなってしまいます。また、血液が酸性に傾きやすくなり、呼吸が促進されます。疲れたときについ出てしまう、「はぁ~」という大きなため息は、二酸化炭素を排泄して酸素を取り込もうとする、体の大切な働きでもあるのです。

その他、性ホルモンにも呼吸は関わっており、妊娠中は通常より換気量が増加します。また睡眠中の呼吸とも関係があるといわれ、肥満の男性や閉経後の女性など、性ホルモンの分泌が低下している可能性が高い人は、無呼吸が多いということが証明されています。

とくに多量の酸素を必要としている臓器は脳です。脳細胞は休むことなく
活動しており、それが安定して行われるために、エネルギー供給が必要だからです。

脳の働きが悪いなあ……と感じたら、それは脳が酸素を欲しがっているのかもしれませんよ。あくびも酸素を取り入れるためとか・・ 。 脳内への酸素がきちんと届かなければ、生命活動自体に致命的なダメージを与えてしまいます。ですから、体の中で脳への酸素供給が一番に行われるのです。脳内の細胞は、一度死んでしまうと元には戻りません。酸素供給が断たれると細胞は、大脳で8分、小脳で13分しか生きられないといわれています。

 

 【腹式呼吸で酸素をたっぷり取り込もう!】

  年齢を重ねると、酸素の運搬能力が低下します。肺は老化とともに少しずつ萎縮し、呼吸機能自体が衰えてきます。心臓から押し出す力が弱くなり、血管ももろくなりますので、血液を全身に運ぶ力が低下します。つまり、全身への酸素の運搬が減ってしまうということになります。

呼吸で酸素を多く取り込むにはやはり、「腹式呼吸」が一番です。自律神
経のバランスを整えるためにも、ゆっくりと深い呼吸が効果的です。

人間の呼吸は本来、鼻呼吸で行われています。これは異物が体内に入りに くく、酸素の吸収も良いと考えられているためです。これに対し、口呼吸はのどを乾燥させたり、異物を体内に取り込みやすくし、酸素の吸収も悪くなるので、アレルギーや病気の原因となる可能性が高く、集中力も低下しやすくなります。

呼吸は、私たちの体を若く健康に保つために欠かせないもの。普段は無意識にしている呼吸も、意識をして行うことで、細胞への酸素の取り込みが活発になり、代謝アップや免疫力強化、老化防止などあらゆる効果が期待できます。 

 【効果的な呼吸法って?】

 ●息を鼻から吸って、口から吐きます。(鼻から吐いてもOK)

 ●1回の呼吸時間をできるだけ長く保つようにしましょう。
  ゆっくり吸い切って、ゆっくり吐き切ります。1日数回は行いましょう。

お金もかからず、いつでもどこでもできる深い腹式呼吸。やってみる価値は十分あります。

広島市西区整体 大元気整体