ドライアイ

「ドライアイ(目の乾き)」とは?

「ドライアイ(目の乾き)」とは、なんらかの原因で目を保護する涙の量が少なくなったり、涙の成分バランスが変化したりすることにより、目が乾燥し、目の表面に傷などの障害が生じる状態のことをいいます。

ドライアイ(目の乾き)はどうして起こる?

ドライアイ(目の乾き)には、「涙の異常」と「目の表面の異常」が強く関係しています。
涙は「油層」「水層」「ムチン層」の3層構造になっています。なんらかの原因で涙の成分バランスが崩れると、目の表面を覆う「涙液層」の安定性が低下し、目の表面に障害を起こしやすくなります。いったん目の表面に障害が起きてしまうと、涙が目の表面を均一に覆うことができなくなり、ドライアイ(目の乾き)の症状はさらに悪化します。
このように、涙と目の表面は、どちらかが異常を起こすことで、もう一方にも影響を与えます。

 

ドライアイ(目の乾き)の原因

ドライアイ(目の乾き)の原因としては、次のようなものがあります。

1. 目の酷使

テレビやPC、スマホなどのOA機器の長時間使用、長時間の読書、車の運転、目に負担を与える作業環境、ストレス、過労、紫外線の影響、不規則な食生活など

2. 目の乾燥

エアコンや空調による室内の乾燥、秋から冬場の空気の乾燥、乾燥した外気や冷暖房による風の直撃など

3. コンタクトレンズの過剰使用

長時間にわたるコンタクトレンズの使用、規定の使用期間を超す長期間の使用など

4. 加齢

老眼、マイボーム腺機能異常、更年期障害など

5. 病気にともなうもの

涙液分泌減少症、眼球乾燥症、乾性角結膜炎、シェーグレン症候群、スティーブンス・ジョンソン症候群など

6. 薬の影響

血圧を下げる薬、精神疾患に用いられている薬など

どんな症状?

ドライアイ(目の乾き)になると、目の乾燥感をはじめ、目の疲れ、目のかすみ、目の痛み、異物感など、様々な症状があらわれます。

<ドライアイの症状>
・目の乾き(目の乾燥感)
・目の異物感
・目の疲れ
・目のゴロゴロ感
・目のかすみ
・涙が止まらない
・目の痛み
・目の充血
・目の不快感
・目のかゆみ
・光がまぶしい
・目が重い
・目やにが出る

症状が重い場合、涙液分泌減少症や眼球乾燥症、乾性角結膜炎、あるいはシェーグレン症候群(全身性自己免疫疾患)、スティーブンス・ジョンソン症候群などといった眼病にかかっている可能性もあります。
ドライアイ(目の乾き)は、症状により治療法が異なります。気になる症状がある場合は、自己判断せずに、すぐに医師の診察を受けてください。

ドライアイ(目の乾き)を予防する基本は「目の休息」

「ドライアイ(目の乾き)」は、日常生活のちょっとした心掛けで予防することができます。目のトラブルを予防する基本は、「目の休息」です。目の使いすぎに注意して、定期的に目を休ませるようにしましょう。
また、ドライアイは、からだが乾燥しやすい人に多く見られる症状です。室内の温度や湿度にも気を配り、目の乾燥を防ぎましょう。

ドライアイ(目の乾き)の「対処法」

ドライアイの症状を感じた時は、以下の「対処法」を試してみましょう。

目を休ませる

目が疲れる、目が乾く、目に不快感があるなど、少しでもドライアイ(目の乾き)の症状を感じたら、まず目を休ませることが大切です。1時間に10分の割合で、「目の休息」を取るようにしてください。

蒸しタオルで目を温めて血行を良くする

温かい蒸しタオルなどで目の周りを温め、血行を良くすることで、ドライアイ(目の乾き)の症状がやわらぎます。目の疲れなどによるドライアイ(目の乾き)に効果的です。

目のまわりをマッサージ

 

目のまわりをマッサージしたり、指でツボを刺激したりすることは、ドライアイ(目の乾き)の症状をやわらげるのに効果的です。目の健康体操やストレッチを行うことで、目のリフレッシュを心掛けてください。

まばたきの回数を意識的に多くする

テレビやPC、スマホの画面を長時間見続けていると、まばたきの回数が減少します。目にうるおいを保つために、意識的にまばたきの回数を増やすようにしてください。

目に負担を与えない環境をつくる

テレビやPCなどのOA機器や照明器具の配置、イスの高さなどを調整して、目に負担を与えない快適な作業環境をつくりましょう。テレビやPCの画面は、目の高さより下に配置することで、まぶたが下がって目の露出面積が減るため、目は乾きにくくなります。

適切なメガネやコンタクトレンズを装用する

目に合わない矯正不足のメガネやコンタクトレンズの使用は、ドライアイ(目の乾き)の原因となります。自分の視力に合ったメガネやコンタクトレンズを使用してください。

コンタクトレンズの過剰使用を避ける

コンタクトレンズの長時間の使用は、角膜や結膜に負担がかかり、ドライアイ(目の乾き)の原因となります。コンタクトレンズの過剰使用は控えましょう。

加湿器を使って室内の乾燥を防ぐ

冷暖房の効いた部屋では空気が乾燥し、目が乾きやすくなります。加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりするなどして、乾燥から目を守るようにしてください。

空気の乾燥や風の直撃、紫外線から目を守る

乾燥した秋から冬場の空気(外気)や冷暖房の風の直撃は、ドライアイ(目の乾き)の原因となります。目に直接、外気や冷暖房の風が当たらないよう十分注意してください。また、紫外線の強い場所ではサングラスを使用し、紫外線から目を守るように心掛けてください。

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