肉離れについて

肉離れとは、名前に「肉」が含まれているように、骨ではなく筋肉のけがです。一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。筋肉が部分断裂するけがと捉えられていますが、広い意味では、筋肉と骨を結ぶ腱(けん)などの損傷も含みます。

 骨と骨をつなぐ筋肉の役割は、収縮して関節を動かすことです。筋肉は収縮して引っ張ることしかできず、関節を反対側に動かす時は反対側にある筋肉が収縮します。

 肉離れが起きる状況は様々です。走る動作や瞬発的な動作で、関節の動きにより筋肉が伸ばされるとき、逆に収縮する力が加わることで損傷します。何かとぶつかって筋肉を損傷するものは筋打撲傷(筋挫傷)と呼ばれ、肉離れではありません。

 肉離れがよく発生する場所に、太もも裏側の「ハムストリング」があります。ハムストリングとは、大腿(だいたい)二頭筋、半腱様(はんけんよう)筋、半膜様(はんまくよう)筋など膝を曲げる筋肉の総称です。表側にある大腿四頭筋の収縮で膝関節が伸びると、裏側のハムストリングは伸ばされます。しかし、この時、強く踏んだ地面から跳ね返ってくる力などがかかり、ハムストリングに収縮する方向の力が働くと、損傷してしまいます。

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